ラーメン二郎のインフルエンサーはバイク乗り
中毒性の高い味と規格外のボリュームに、熱狂的な信者が多いラーメン店「ラーメン二郎」。
極めてジャンクなため「豚の餌」とネガティブに称されることもあるけれど、どうやらボクも少しだけ毒されているようで、たまに無性に食べたくなる。
この年始も欲望のアラートが発生してしまい、1月5日、本年初日の営業日に、自宅近くの「湘南藤沢店」へ初詣したのだが、そこで「あれ?やっぱり」と気づいた。
ラーメン二郎の客に占めるバイク乗り割合が、あまりに多いのだ。いつ行っても。
そのなぜ?を仮説立てるために、まずは共通項を整理してみた。
1:パーソナルかつ神聖化してしまう嗜好品
バイクもラーメンも基本は一対一で楽しむパーソナルなもの。
さらには、うんちくを語りたくなる、その存在そのものを思想としてとらえてみたくなるなど、情報を深掘るにつれて神聖化していく嗜好品でもある。
2:身体的リスクと裏腹のスリル
ラーメン二郎のキツめのボリュームと塩気はどう考えても身体に悪いし、バイクにしても乗り物の中で最も無防備だといえる。
つまり、どちらも身体的リスクを前提に、そのスリルを楽しむものであるということだ。
3:巡礼文化
関東を中心に各地に散らばって存在するラーメン二郎だが、チェーン店ではなく、のれん分けのため、店によって味が異なる。そのため、各店を巡りたくなる衝動がおきやすく、事実ジロリアン(=二郎の熱狂的信者のこと)は巡礼行為をする。この巡礼という文化はバイクのツーリングと似通っている。
以上この3点をふまえて、調査をしてみたところ、
ラーメン二郎にはなぜバイク乗りが多いのか?という疑問に対して、
なるほど、と思える仮説というかストーリーに辿り着いた。
それは…。
バイク乗りは、ブログやソーシャルメディアのアクティブユーザーが多く
精神的なつながりが強いトライブなため、ミーラーリング効果、バイラル効果が起きやすい。
※バイクと二郎がテーマのブログはかなりの数がある
ある日、彼らバイク乗りのなかの、アダムとイブ的誰かさんが、まったく違うカテゴリーながらバイクと似た存在であるラーメン二郎と出逢ってしまった。
そして彼は、興奮のままにブログへ執筆、ソーシャルメディアへのポストを始めていく。次第にラーメン二郎の存在が神聖化されながら、バイク乗りをハブにネット上で情報拡散していき、メジャーな知名度を獲得していった。
こんなイメージだ。
ちなみに、先日ネットニュースや2chで話題となったラーメン二郎レポートの伝説的ブログの執筆者も、調べてみるとバイク乗りだったことが判明した。
■ねとらぼ「1年で387杯、各店舗6杯以上 ラーメン二郎リポで人気の「康太ブログ」が終了 そして伝説へ」
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1401/06/news078.html